現在開講されている課題研究科目

文化と共生

グローバル社会と地域文化に関する研究

世界の急速なグローバル化に伴い、環境、民族、移民、言語、コミュニケーションなどに起因する諸問題が、相互にからみあいながら複雑化の様相を呈している。諸地域文化との共生の視点に立つ本課題研究科目では、これらの複雑多岐にわたる問題群を、特にフィールドワークに依拠しながら学際的に考察・研究していく。

野村直樹

(文化とコミュニケーション)

 

赤嶺  淳

(東南アジア地域研究 )

赤嶺個人作成Webサイト

佐野直子

(ヨーロッパ社会言語学)

 

浜本篤史

(開発と環境の社会学/中国社会論)

 

欧米の文化 に関する研究

近世から現代までの欧米の文化について、その背景となる社会、歴史、思想を考慮し、その特質、可能性及び現代的意義を研究する。特に、従来のように、欧米を近代市民社会の理想とするような欧米中心主義の立場に立つのではなく、外部世界とたえず交流・衝突して自己変革を遂げてきた欧米が、境界を常に変動させている地域であり、内部的にも個人中心の市民社会と一括りにできないような交錯し合う多民族・多文化・多言語を内包する混淆した地域であるといった、新たな見方に立って欧米を考察することを特徴とする。とりわけ、文化的越境、マイノリティの言語や文化、文化とジェンダー、異文化衝突など多文化主義や共生に関わる現代的な諸問題を、国民国家とEUやNATOなどの地域連合・安保体制さらには環境(生活空間、自然との共生)の問題までも視野に入れながら、学際的に考究していく。

小林かおり

(演劇史・イギリス文学)

田中敬子

(アメリカ文学)

土屋勝彦

(ドイツ文学と越境文化)

土屋勝彦個人作成ウェブサイト

寺田元一

(フランス思想史)

日木 満

(英語学)

平田雅己

(現代アメリカの政治)

平田雅己個人作成ウェブサイト

別所良美

(ドイツ哲学と日本近代思想)

松本佐保

(イギリス・イタリア近現代史)

山本明代

(東欧及びアメリカの社会史・近代史)

日本の文化に関する研究

日本の文化の普遍性と特殊性を考慮に入れながら、現代の日本の文化の由来と問題点を考え、未来を展望する。具体的には、古代中世日本の仏教の受容史、日本の律令の成立と実態の解明、現代日本の言語活動を通して見た日本語の体系と変異の考察、折口学に立脚した沖縄の民俗・祭祀・芸能の分析、近現代の日本文学の講読並びに作家の背景や作品世界の分析、東アジアと近代日本との関係史の追究、などから、日本文化と社会の基層にあるものの考察と近現代日本の多様な文化が共生する社会を多彩な視座からとらえなおしていく。

上記の領域の範囲で、個々の学生の問題意識に沿った課題を、文献資料やフィールドワークから得たデータの読解と、教員と学生との討議を通して検討していく。

阪井芳貴

(日本民俗学)

谷口幸代

(現代日本文学)

成田徹男

(日本語学)

山田  敦

(日本植民地社会経済史)

吉田一彦

(日本宗教史・日本古代史)

社会と協働

地域・労働・メディア社会に関する研究

本課題研究科目は、多元的な社会経済システムについて理論的・歴史的・実証的な側面からアプローチする。グローバル化と分権化が交錯する現代社会にあって、「地域」「労働」「メディア社会」、さらには情報をキーワードに、経済・社会の諸領域にまたがる問題を研究対象とする。研究指導は修士論文作成に向けた個別指導を重視し、労働社会学、社会経済史、意思決定論、メディア・政治社会学などの専門分野からの学際的な協働のもとに進めていく。

また、本課題研究科目は「ジェンダー・人権・福祉」の領域と相互に関連した研究指導を志向している。

飯島伸彦

(政治とメディアの社会学)

奥田伸子

(イギリス社会経済史)

藤田榮史

(労働社会学) 

矢野 均

(意思決定論)  

ジェンダー・人権・福祉に関する研究

現代の社会問題を的確にとらえ、それを分析するのに必要な基本的な視点は何かを主題に学習し、これまで軽視されることの少なくなかった「ジェンダー」、「人権」、「福祉」の立場から、社会における諸問題に焦点を当てて研究を進めていく。

こうした観点がなぜ必要なのかを理論的・歴史的・実証的に研究し、福祉社会の様々な問題を具体的にとりあげ、研究していく。

安藤 究

(家族社会学)

石川洋明

(社会病理論)

伊藤恭彦

(政治学・規範理論研究)

菊地夏野

(ジェンダー/セクシュアリティ研究)

菅原 真

(憲法学)

滝村雅人

(障害児者教育・福祉)

吉村公夫

(社会福祉学)

人間の成長と発達

「こころ」の発達に関する研究

乳幼児期から老年期にいたる心身の発達のメカニズムを解明することを目的とする。心身の発達には遺伝的要因と、対人関係をはじめとするさまざまな環境要因が関係しており、それらの要因の相互関係を解明することが求められる。さらに、これらのメカニズムを解明するためには、適切な行動指標を決め、それらを測定する妥当性と信頼性の高い方法を開発することが必要になる。

このような観点から、「こころ」の発達及び変容を多面的に研究していく。

天谷祐子

(発達心理学・教育心理学) 

久保田健市

(社会心理学)

久保田健市個人作成ウェブサイト

鋤柄増根

(心理測定)

中川敦子

(認知神経心理学)

社会と教育に関する研究

現代社会における少子高齢化、高度情報化、国際化の進展は、子育て不安、学力低下、いじめや不登校問題、さらには多文化教育問題に至る多様な教育問題を提起するに至っている。そして、今そのような諸課題にどのように対処していくべきかの方法や思想、そして実践のあり方が鋭く問われてきている。そこで、本課題研究科目では、このような教育に関する諸問題をめぐって、幼児教育・保育分野、アジアを中心とする比較教育分野、及び教育内容分野(音楽教育、英語教育、発育発達など)から研究課題を選定し、研究指導を行っていく。

有賀克明

新任(教育内容研究)

上田敏丈

(幼児教育学)

古賀弘之

(音楽教育学)

野中壽子

(発育発達学)

宮田 学

(新任)

成 玖美

(生涯学習論)

成玖美ウェブサイト

山田美香

(比較教育学・教育史)