開催日 2016年6月4日(土)
9:15 〜 | 受付 |
10:00 〜 11:45 | 研究発表 |
11:55 〜 12:45 | 理事会 |
12:50 〜 13:30 | 総会 |
13:35 〜 14:50 | 研究発表 |
15:00 〜 17:30 | シンポジウム |
17:30 〜 17:40 | 優秀大会発表賞 表彰 |
18:10 〜 19:40 | 懇親会(桜山キャンパスにて) |
タイムテーブルは,変更される可能性があります。
*1 研究発表はすべて口頭発表形式で行います。
*2 山崎勝之先生(鳴門教育大学予防教育科学センター)と山田敦朗先生(名古屋市立大学医学研究科、名古屋市立大学病院こころの医療
センター)を話題提供者とした、学校現場における予防教育をテーマとしたシンポジウムを開催いたします。
*3 昼食は近隣の飲食店か,注文弁当をご利用ください。注文弁当申込につきましては、発表論文集にてご案内予定です。大会プログ
ラムに、大学キャンパス周辺のランチマップを掲載しています。
A 臨床・障害 (午前の部) | |||||
10:00~11:30 A会場(人文社会学部棟2階204講義室) 座長 寺田道夫 |
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10:00 | A1-1 | 登校意欲を促すための早期対処のあり方23 -学校におけるSCの有効な活用法- |
東海学院大学 | 寺田道夫 | |
10:15 | A1-2 | TAT学習法の検討-情報分析枠(FIA)の利用- | 同朋大学大学院 人間福祉研究科 |
柴田京介 | |
10:30 | A1-3 | 不登校生徒のためのグループ・アプローチ(61) | 愛知学院大学心身科学研究科 | ◯ | 河崎遼大 池田豊應 赤羽優子 中村 翠 桃木徳博 鈴木友佳子 鈴木規浩 |
10:45 | A1-4 | 不登校生徒のためのグループ・アプローチ(62) ― 集団心理療法における合宿の意味 その1 ― |
愛知学院大学 心理臨床センター |
◯ | 田中千尋 池田豊應 江崎花織 杉山陽子 井上丈夫 田沼 圭 |
11:00 | A1-5 | 親密確認行動におけるおそろい行動 -青年期女子の被異質視不安と自尊感情との関連- |
金城学院大学大学院 人間生活学研究科 |
山田有莉 | |
11:15 | 全体討論 |
B 社会・人格 (午前の部) | |||||
10:00~11:45 B会場(人文社会学部棟2階206講義室)
座長 中島 誠 |
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10:00 | B1-1 | 仕事でのポジティブ経験とワーク・エンゲイジメント | 名古屋市立大学大学院 人間文化研究科 |
天池雅彦 | |
10:15 | B1-2 | 格差の認知についての領域別・意識別調査 | 名古屋市立大学大学院 人間文化研究科 |
◯ | 池田佐恵子 鋤柄増根 |
10:30 | B1-3 | 教師の指導が中学生の共感性に与える補完的影響 ―仲間関係の影響に対する調整効果の検証― |
名古屋大学大学院 教育発達科学研究科・ 日本学術振興会 岐阜聖徳学園大学教育学部 名城大学人間学部 |
◯ | 玉井颯一 吉田琢哉 原田知佳 |
10:45 | B1-4 | 他者表情からの情動認知と社会的ネットワーク・サイズ ——日本人大学生を対象とした予備的検討—— |
名古屋大学大学院 教育発達科学研究科 |
◯ | 平島太郎 |
11:00 | B1-5 | 比喩皮肉テスト(MSST)を用いた自閉症スペクトラム(ASD) 児童と通常学級児童の比較検討 |
(医)双優会つつじが丘 こどもクリニック・ 名古屋市立大学大学院 人間文化研究科 名古屋市立大学大学院 人間文化研究科 |
◯ | 山田理恵 鋤柄増根 |
11:15 | B1-6 | 悪意的妬みと憧憬的妬みを捉える妬み感情尺度の作成 | 三重大学教育学部 | ◯ | 中西良文 松浦 均 |
11:30 | 全体討論 |
C 原理・行動/認知・記憶 (午前の部) | |||||
10:00~11:30 C会場(人文社会学部棟2階207講義室) 座長 中川敦子 |
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10:00 | C1-1 | 心理学実験法としてのリダクション | 名誉会員 | 辻 敬一郎 | |
10:15 | C1-2 | 掘削機械操作におけるマイクロスリップの生起 | 名古屋市立大学大学院 人間文化研究科 |
◯ | 國島清和 鋤柄増根 |
10:30 | C1-3 | 私たちは、どのように折り紙を折っているのか?(14) -円形折り紙を使用した創作折り紙のプロセス分析- |
至学館大学健康科学部 名古屋大学名誉教授 |
◯ | 丸山真名美 梶田正巳 |
10:45 | C1-4 | テスト学習は記憶の整理を促進する | 愛知淑徳大学心理学部 | 丹藤克也 | |
11:00 | C1-5 | 本人記述への心理学的知識(ハンドアウト)発生による記述か らの抽出と変化への考察-想起による心理学者、著書によ る心理学者と検索、ハンドアウトによる記述への影響- |
ウイズダム・インク | 糸魚川幸宏 | |
11:15 | 全体討論 |
A 発達・教育 (午後の部) | |||||
13:35~14:50 A会場(人文社会学部棟2階204講義室) 座長 貝川直子 |
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13:35 | A2-1 | 情報モラルに対する意識とネットいじめ目撃時の行動との 関連 |
愛知教育大学教育学部 | 黒川雅幸 | |
13:50 | A2-2 | 児童の積極的授業参加に関する研究(26) -潜在差得点モデルを用いた動機づけと授業行動の変化量 の関連- |
日本福祉大学 子ども発達学部 岐阜聖徳学園大学教育学部 明星大学教育学部 |
◯ | 小平英志 安藤史高 布施光代 |
14:05 | A2-3 | 高校生における歯科保健指導の効果 | 名古屋市立工芸高等学校 | 酒徳恵理子 | |
14:20 | A2-4 | 青年と母親の養育態度に関する期待 | 愛知淑徳大学非常勤講師 | 信太寿理 | |
14:35 | 全体討論 |
B 臨床・障害/発達・教育 (午後の部) | |||||
13:35~14:50 B会場(人文社会学部棟2階206講義室) 座長 富田真紀子 |
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13:35 | B2-1 | 児童養護施設における包括的心の発達支援プログラムでみら れた子どもの反応 |
名古屋大学大学院 教育発達科学研究科 人間環境大学 人間環境大学 名古屋大学大学院 教育発達科学研究科 名古屋大学大学院 教育発達科学研究科 |
○ | 米澤由実子 坪井裕子 三後美紀 柴田一匡 窪田由紀 |
13:50 | B2-2 | ワーク・ファミリー・バランスと食生活行動の関連 -食品摂取の多様性の観点から- |
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター・ 日本学術振興会 |
富田真紀子 | |
14:05 | B2-3 | 糖尿病者における抑うつ症状の検討 ―糖尿病教育入院における質問紙調査を通して― |
伊勢赤十字病院 | 中井茉里 | |
14:20 | B2-4 | 心拍変動バイオフィードバックの方法と作用機序 -リラクセーション訓練としての適用可能性の検討- |
愛知学院大学心身科学部 | 榊原雅人 | |
14:35 | 全体討論 |
育ち盛りのこころを守る:予防教育の試み
15:00~17:30 人文社会学部棟2階203講義室
【話題提供者】
山崎勝之 (鳴門教育大学・予防教育科学センター)
山田敦朗 (名古屋市立大学・医学研究科 精神・認知・行動医学分野 名古屋市立大学病院こころの医療センター)
【指定討論者】
山中 亮 (名古屋市立大学・人間文化研究科)
【司会】
鋤柄増根 (名古屋市立大学・人間文化研究科)
※A4版ポスターをこちらよりダウンロードできます。
企画趣旨
「不登校」,「いじめ」,「暴力」などの様々な問題に直面して苦しんでいる子どもたちは,昨今の我が国において決して少なくない。こうした子どもたちへの支援のあり方として,従来から学校臨床の領域においても,問題が生じた際の介入に加えて,開発的・予防的介入の重要性が指摘されてきた。しかし効果的な予防的介入が,実際の学校現場などで十分なされているとは言いがたいのが現状であろう。
本シンポジウムでは特に予防教育に焦点をあてて,長年予防教育の研究と実践に取り組まれてきた立場から山崎勝之先生に,そして児童精神科医であり名古屋市いじめ対策検討会議会長という立場から山田敦朗先生に,それぞれ話題提供して頂く。当日は,お二人の先生の話題提供を通して,いじめなどの問題の解決につながる効果的な予防教育のあり方について,フロアの方々と積極的に議論する場としたい。
いじめ問題に挑む、抜本的予防─ 授業「誰もが主役」を実現する時空間デザイン ─
いじめ問題の解決は急務である。その抜本的な解決の糸口は、ユニバーサル予防教育にある。予防教育はいじめ問題だけを視野に入れる偏狭さはなく、子どもの適応と健康、それに学力上の問題までもまとめて解決しようとする。そのことを可能にするのは、いじめも不登校も暴力も問題の根幹はすべて同じであり、その根幹を問題フリーにすればOKというエビデンスだ。この教育を実現する教育が、トップ・セルフ(TOP SELF)と呼ばれる新生の予防教育である。
この予防教育は、脳科学や心理学の最新の理論やデータを基盤に教育理論を構築する。その理論は、無意識から意識まですべての心の領野と内容を考慮した教育理論のイノベーション。それに、理論のもとに展開される授業は、子どもたちが「待つに待つ」ほどの魅力にあふれ、子どもたちを引きつけて止まない。すべての児童・生徒が学校に心理的な居場所を作る教育とも言え、この実現こそが問題解決の鍵となる。
児童精神科医の立場から予防教育に期待すること
演者は児童精神科医という立場から名古屋市のいじめ対策検討会議に加わり、また学校医として活動している。前者は教育委員会の附属機関として設置され、主にいじめの防止等のための対策、重大事態に関わる事実関係について審議する会議である。いじめ問題を考える際にはいじめ自体の防止対策にとどまらず、子どもの自殺防止対策を行うことの必要性を感じている。後者の学校医の制度は平成24年10月に市立中学校1校より始まり、平成25年4月からは4校に配置されている。学校現場では病院への相談に至らないケースが多々あり、直接関わっていくことで、疾患に限らない様々な問題への予防につなげることが可能になる。現場の教師との連携も深めることができる点でも意義は大きい。
この他、演者は不登校の親に対する家族相談会を病院で試みた。自ら相談に足を運べない子どもも多くいるため、親御さんへの支援を行っていくことも予防教育における重要な課題と考える。
本大会での懇親会は,サクラサイドテラス(桜山キャンパス内大学病院西棟1F)での開催を予定しています。
ぜひともふるってご参加ください。