講義・科目

2013年度

教養

[授業科目名]
フランス語A((K1112))  フランス語B((K3112))
□■ 授業概要
初級文法を中心に、フランス語の基礎を学ぶ。フランス語の読み方の規則を身につけ、基本的な文法構造や語彙を習得する。また、発音の体系的学習を行い、文化的知識も習得する。文法としては、1)動詞の時制と活用、2)性と数、という英語と異なるフランス語の二大特徴に留意して、初歩的文法を学習する。
なお、フランス語A・B(水曜開講)は連続した授業であり、授業計画もA・B両方を含んで、30回分が示してある。
□■ 成績判定基準
中間テスト(70%)と、それまでの授業への積極的参加、宿題の成績(30%)を加味して、フランス語Aを評価する。
期末テスト(70%)と、中間テスト以降の授業への積極的参加、宿題の成績(30%)を加味して、フランス語Bを評価する。
□■ 教科書・テキスト
教科書:『Moi, je... 文法』アルマ出版
□■ 連絡先・オフィスアワー
人文社会学部棟631 寺田元一研究室 メールアドレス:略
月曜午後4:10~5:10
不在のこともあるので、その日の昼までに必ずアポイントをとってから来てください。

学部専門

[授業科目名]
グローバル社会と文化変容(HGGU003020)
□■ 授業概要
オムニバス形式で、専門を異にする教員三名が基本的に四回ずつ講義を行う。第一回で、欧米中心や国民国家中心、男性中心の出来合いの文化・文明観を批判し、インターカルチュラリティという新たな戦略的・方法論的視角から、グローバル社会における文化変容を国際文化学的に見る視点を解説する。同時に、今年度は欧米中心の文化現象を事例に即して検討し批判的にレポートすることを、講義全体のグループ別課題として提示する。第二回以降は日本、東アジア、アメリカ、ヨーロッパという、それぞれ異なる国際地域における事例を検討する。とりわけ、各地域で、既成の文化観を批判するとともに、グローバリゼーションに流されず、また自文化にも自閉せず、自文化と異文化を結ぶ多様な文化変容が展開されてきたかを、インターカルチュラリティの視座から示し、それぞれの教員ごとに個人レポートを課す。また、各教員は共通テーマである欧米中心の文化現象についても批判的に言及し、グループ(登録者が確定する10月下旬頃に5名1組を原則に決める)ごとにその問題を折に触れ議論させる。最後に、グループごとに選んだ事例に即し、1グループ10分程度の発表をしてもらう。
□■ 成績判定基準
学習到達目標にどこまで近付けたかにしたがって評価する。グループ発表(25%)、各教員へのレポート(25%×3)を総合して行う。 なお、レポートを一つでも提出しない場合は失格となる。
□■ 参考文献
島根國士・寺田元一編『国際文化学への招待』新評論、1999年。
平野健一郎『国際文化論』東京大学出版会、2000年。
その他のものについては、授業中に指示します。
[授業科目名]
フランス語セミナー2(HGFU002020)
□■ 授業概要
Champs Elyséesという、カセットに録音された月刊のフランス文化誌(テクスト付き)をいっしょに聞き読み訳していく。その後で、その内容について議論する。 毎回翌週行うところを指示するので、その箇所をテープでよく聞き発音練習するとともに、日本語訳も作ってくる。授業ではテープを参考に発音練習を行うとともに、正確な理解のために、参加者の訳を参考にしながら、難しいところを解説する。
時制や文法事項をきちんと理解させる。
最後に、そこに書かれた内容について、要旨を押さえた上で、その批判的分析・コメントを互いに出し合って議論する。
□■ 成績判定基準
平常点(発音練習、訳の準備、内容理解、批評など) 80点
最終テスト(テクストのうちから一部を選び、そこを翻訳する) 20点
□■ 教科書・テキスト
Champs Elysées。テクストと音源はともにこちらで準備する。
[授業科目名]
哲学(HGTE002020)
□■ 授業概要
最初の9回の授業で、デカルト『方法序説』を、上で述べたphilosophiaのパラダイムを示すものとして読み解く。その際に、参加学生に『方法序説』1~2ページ程度を担当してもらい、そこでどんな哲学実践がなされているかを発表してもらう。その発表に基づいて議論をする。議論を通じてデカルトのphilosophiaについて理解を深める。
後の6回でそのphilosophiaが、デカルトの批判者であり、経験論的哲学者として知られるロックの『統治二論』で、いかに展開されているかを検討する。同じsophiaでも『方法序説』は真理に関わる知を主として問題にしており、『統治二論』は正義・権利に関わる知を問題にしている。ただ、旧来の「真理」や「正義・権利」(sophia 1)を一貫した方法によって批判し、新たな真理や正義・権利(sophia 2)を打ち立てた点で、この二つの哲学実践は通底している。全体としては、デカルトとロックという二つの哲学の異質性の中に現れた共通性を掴むことで、「哲学する」ことをパラダイムとして実践的に身につけることをねらっている。
□■ 成績判定基準
発表とレポートによる。発表点 10点。レポート点 90点。第一レポート(12月締切)で、課題図書として指定した哲学書を読み、そこにいかなるphilosophiaが展開されているかを2000字程度で説明する。第二レポート(1月締切)で、第一レポートを受けた寺田からの質問に1000字以内で回答する。第一レポート60点、第二レポート30点の合計で成績を評価する。評価のポイントは、方法は違っても各哲学者のうちに貫かれている哲学実践(sophia 1→method→sophia 2)を、正確に読みとれるかどうかである。
□■ 教科書・テキスト
デカルト『方法序説』山田弘明訳、ちくま学芸文庫(生協で必ず購入した上で出席すること)
□■ 参考文献
デカルト『方法序説』谷川多佳子訳、岩波文庫
ロック『完訳 統治二論』加藤節訳、岩波文庫、それ以外の参考文献については授業中に指示する。
[授業科目名]
発展演習(HGHA008020)
□■ 授業概要
できるだけ多くの本を「点検読み」(アドラーとドーレン『本を読む本』講談社学術文庫)することで、この知の森を広く浅くフィールドワークする。1週間に1冊、半期で15冊を目標とする。また、フランス語力をつけるために簡単なフランス語のテクストを読んだり、ドラマを見たり、仏検の過去問をやるなどする。
□■ 成績判定基準
「点検読み」の質や、フランス語能力の質などを基準に、各回の「点検読み」シートの合計点(60点)とフランス語の読解その他の評価(40点)の合計で評価する。
□■ 教科書・テキスト
授業において適宜指示する。
[授業科目名]
専門演習1(HGSE015020)
□■ 授業概要
ゼミ時間の前半では、各自の関心に即して選んだ近代フランスの思想、文化(文学、音楽、芸術など)に関わるテクストを点検読みしてきた成果を、全員に発表してもらい、それについて検討し、卒業研究に向けた準備を徐々にしていく。
ゼミ時間の後半では、フランス語関係の課題(フランスのドラマ・映画を鑑賞する、仏検の問題をやるなど)を行い、フランス語力を総合的に養成する。
□■ 成績判定基準
平常点による。フランス語の課題の実施状況(40点)、文化関係の課題の「点検読み」の質(40点)、ゼミでのイニシャティヴの発揮の仕方など(20点)を総合的に勘案して評価する。
□■ 教科書・テキスト
授業中に指示する。
[授業科目名]
専門演習2(HGSE017020)
□■ 授業概要
ゼミ時間の前半では、フランス語関係の課題を準備してきてもらい、それらについて難解なところを検討しながら、読解を進める。
ゼミ時間の後半で、共通のテクストと各自の選んだテクストについて、分析読みの成果を持ち寄り、それを元に、テクストの分析方法の適否をみなで批判的に検討してゆく。
□■ 成績判定基準
平常点による。フランス語の課題の実施状況(40点)、各自の「分析読み」の質(40点)、ゼミでのイニシャティヴの発揮の仕方など(20点)を総合的に勘案して評価する。
□■ 教科書・テキスト
授業中に指示する。
[授業科目名]
専門演習3(HGSE019020)
□■ 授業概要
発展演習・専門演習1・2での学習を通じて選び取ったテーマを深化させ、指導教員の助言を受けながら、さらなる資料の探索・収集・吟味・「シントピカル読み」を経て、卒業論文の草稿をまとめる。途中、中間報告を適宜行い、主題の立て方、方法、論証、論理展開などをいっしょに検討していく。大学での勉学の集大成である。
□■ 成績判定基準
研究報告、研究草稿の質量(80点)、議論への参加点(20点)などに応じて評価する。
□■ 教科書・テキスト
授業中に指示する。
[授業科目名]
専門演習4(HGSE020020)
□■ 授業概要
発展演習・専門演習1・2での学習を通じて選び取ったテーマを深化させ、指導教員の助言を受けながら、さらなる資料の探索・収集・吟味・「シントピカル読み」を経て、最終的に卒業論文にまとめあげる。主題の立て方、方法、論証、論理展開などを細部にわたっていっしょに検討していく。大学での勉学の集大成である。
□■ 成績判定基準
毎回の研究報告の質量(80点)、報告への応答(20点)などに応じて評価する。
□■ 教科書・テキスト
授業中に指示する。

大学院

[授業科目名]
フランス思想研究A(HMFU001020)
□■ 授業概要
今年度は、ディドロとダランベール編の『百科全書』(Encyclopédie)の図版の全体像とその特徴を理解することを目的とする。まず最初に『百科全書』の本文も含めた全体像と歴史を説明した上で、ジャック・プルースト監修『フランス百科全書絵引』の解説に即して、図版の全体像や特徴を解説する。ついで、それを『百科全書』以前・以後の図版と関連づける。さらに、東アジアや日本の百科事典の図版と比較することで、『百科全書』の図版の特徴を比較文化的視点からも検討する。その上で、再び『百科全書』に戻り、再度『百科全書』の図版をいくつかのコーパスを対象にして読み直す。最後に受講生に自分が選んだ『百科全書』図版のコーパスについて、発表してもらう。
□■ 成績判定基準
授業やその際の議論への参加状況(30点)、ならびに、授業の最後に行う発表(70点)で総合的に評価する。
□■ 参考文献
Diderot et d'Alembert (ed.), Encyclopédie. ジャック・プルースト監修『フランス百科全書絵引』平凡社、寺島良安『和漢三才図絵』平凡社東洋文庫、寺田元一『「編集知」の世紀』日本評論社など。
[授業科目名]
欧米の文化に関する研究(HMOO001060)
□■ 授業概要
近現代のヨーロッパ思想を、参加者の研究関心を踏まえながら、原典・研究書(日本語ならびに欧語)にしたがって読み解いていく。そのために頻繁に研究報告をしてもらい、それに基づいた議論を行う。また、特に二年生については修士論文の作成に向けた報告を適宜してもらう。
□■ 成績判定基準
原典の読解力、過去の研究のサーヴェイ力、研究報告の質、応答能力などを総合的に評価する(100点)。
□■ 教科書・テキスト
授業中に議論して決める。

2012年度

教養

[授業科目名]
フランス語A((K1112))  フランス語B((K3112))
□■ 授業概要
初級文法を中心に、フランス語の基礎を学ぶ。フランス語の読み方の規則を身につけ、基本的な文法構造や語彙を習得する。また、発音の体系的学習を行い、文化的知識も習得する。文法としては、1)動詞の時制と活用、2)性と数、という英語と異なるフランス語の二大特徴に留意して、初歩的文法を学習する。
なお、フランス語A・B(水曜開講)は連続した授業であり、授業計画もA・B両方を含んで、30回分が示してある。
□■ 成績判定基準
中間テスト(70%)と、それまでの授業への積極的参加、Travaux pratiquesの成績(30%)を加味して、フランス語Aを評価する。
期末テスト(70%)と、中間テスト以降の授業への積極的参加、Travaux pratiquesの成績(30%)を加味して、フランス語Bを評価する。
□■ 教科書・テキスト
教科書:『モン・プチポワソン』白水社
□■ 連絡先・オフィスアワー
人文社会学部棟631 寺田元一研究室 メールアドレス:略
月曜午後4:10~5:10
不在のこともあるので、その日の昼までに必ずアポイントをとってから来てください。

学部専門

[授業科目名]
フランス語セミナー2(HGFU002020)
□■ 授業概要
オムニバス形式で、専門を異にする教員三名が基本的に四回ずつ講義を行う。第一回で、国際文化学がヨーロッパ中心や国民国家中心の出来合いの文化・文明観を批判し、インターカルチュラリティという新たな戦略的・方法論的視角から、新たな関係的構造的過程的文化観を培うものであることを解説する。第二回で、それぞれの講義の概要を担当者全員が説明し、全体の流れを理解させる。第三回以降は日本、東アジア、ヨーロッパ、アメリカという、それぞれ異なる国際地域における事例を検討する。とりわけ、そこでいかなる文化変容・触変が起き、文化間の支配関係がいかに変化し、文化構造の再編成がなされていったかを、インターカルチュラリティの視座から検討する。
□■ 成績判定基準
学習到達目標にどこまで近付けたかにしたがって評価する。教員ごとのレポートによる評価(100点)の総点(300点)を3で割る。なお、レポートを一つでも提出しない場合は失格となる。
□■ 参考文献
島根國士・寺田元一編『国際文化学への招待』新評論、1999年。
平野健一郎『国際文化論』東京大学出版会、2000年。
その他のものについては、授業中に指示します。
[授業科目名]
国際文化学概論(HGKO024020)
□■ 授業概要
Champs Elyséesという、カセットに録音された月刊のフランス文化誌(テクスト付き)をいっしょに聞き読み訳していく。その後で、その内容について議論する。 毎回翌週行うところを指示するので、その箇所をテープでよく聞き発音練習するとともに、日本語訳も作ってくる。授業ではテープを参考に発音練習を行うとともに、正確な理解のために、参加者の訳を参考にしながら、難しいところを解説する。
時制や文法事項をきちんと理解させる。
最後に、そこに書かれた内容について、要旨を押さえた上で、その批判的分析・コメントを互いに出し合って議論する。
□■ 成績判定基準
平常点(発音練習、訳の準備、内容理解、批評など) 100点
□■ 教科書・テキスト
Champs Elysées。テクストとカセットはともにこちらで準備する。
[授業科目名]
公共圏の思想(HGKO008020)
□■ 授業概要
18 世紀フランスの「市民的公共圏」----サロン、カフェ、劇場など----の内実を現代との比較で紹介する。さらに、そこでいかなる「知」が生成流通したかを、当時の情報・出版文化の発達と関わらせながら解説する。その「知」が時事性・大衆性とともに、真理や正義に訴える批判性を有したことを明らかにする。時事性・大衆性・批判性といった種々の特徴を有する「知」の特質が『百科全書』を中心とする「啓蒙」の「知」や「知」の編集の戦略に現れていることを、クロス・レファレンスなどに焦点を当てて解説する。現代のインターネットの「知」やリンクなどと比較し、インターネットの公共圏としての可能性を問うていく。
□■ 成績判定基準
到達目標への到達度にしたがって評価する。平常点(30%)+レポート(70%)の合計100点満点で評価する。平常点:授業中に4回、簡単な課題を課し(例えば、重要な概念や事項についてその意味を辞書で調べる)、それを一回につき、5点で評価する。各回の授業の最後に提出するリアクションペーパーの得点(一回1点)。レポート:授業で紹介した文献を読み、授業内容と関わらせながら、その内容について批判的にコメントする。字数は2000字以上。
□■ 参考文献
寺田元一『「編集知」の世紀』日本評論社、2003年他。
[授業科目名]
発展演習(HGHA008020)
□■ 授業概要
できるだけ多くの本を「点検読み」(アドラーとドーレン『本を読む本』講談社学術文庫)することで、この知の森を広く浅くフィールドワークする。1週間に1冊、半期で15冊を目標とする。また、フランス語力をつけるために簡単なフランス語のテクストを読んだり、ドラマを見たり、仏検の過去問をやるなどする。
□■ 成績判定基準
「点検読み」の質や、フランス語能力の質などを基準に、各回の「点検読み」シートの合計点(60点)とフランス語の読解その他の評価(40点)の合計で評価する。
□■ 教科書・テキスト
授業において適宜指示する。
[授業科目名]
専門演習1(HGSE015020)
□■ 授業概要
ゼミ時間の前半では、各自の関心に即して選んだ近代フランスの思想、文化(文学、音楽、芸術など)に関わるテクストを点検読みしてきた成果を、全員に発表してもらい、それについて検討し、卒業研究に向けた準備を徐々にしていく。
ゼミ時間の後半では、フランス語関係の課題(フランスのドラマ・映画を鑑賞する、仏検の問題をやるなど)を行い、フランス語力を総合的に養成する。
□■ 成績判定基準
平常点による。フランス語の課題の実施状況(40点)、文化関係の課題の「点検読み」の質(40点)、ゼミでのイニシャティヴの発揮の仕方など(20点)を総合的に勘案して評価する。
□■ 教科書・テキスト
授業中に指示する。
[授業科目名]
専門演習2(HGSE017020)
□■ 授業概要
ゼミ時間の前半では、フランス語関係の課題を準備してきてもらい、それらについて難解なところを検討しながら、読解を進める。
ゼミ時間の後半で、共通のテクストと各自の選んだテクストについて、分析読みの成果を持ち寄り、それを元に、テクストの分析方法の適否をみなで批判的に検討してゆく。
□■ 成績判定基準
平常点による。フランス語の課題の実施状況(40点)、各自の「分析読み」の質(40点)、ゼミでのイニシャティヴの発揮の仕方など(20点)を総合的に勘案して評価する。
□■ 教科書・テキスト
授業中に指示する。
[授業科目名]
専門演習3(HGSE019020)
□■ 授業概要
発展演習・専門演習1・2での学習を通じて選び取ったテーマを深化させ、指導教員の助言を受けながら、さらなる資料の探索・収集・吟味・「シントピカル読み」を経て、卒業論文の草稿をまとめる。途中、中間報告を適宜行い、主題の立て方、方法、論証、論理展開などをいっしょに検討していく。大学での勉学の集大成である。
□■ 成績判定基準
研究報告、研究草稿の質量(80点)、議論への参加点(20点)などに応じて評価する。
□■ 教科書・テキスト
授業中に指示する。
[授業科目名]
専門演習4(HGSE020020)
□■ 授業概要
発展演習・専門演習1・2での学習を通じて選び取ったテーマを深化させ、指導教員の助言を受けながら、さらなる資料の探索・収集・吟味・「シントピカル読み」を経て、最終的に卒業論文にまとめあげる。主題の立て方、方法、論証、論理展開などを細部にわたっていっしょに検討していく。大学での勉学の集大成である。
□■ 成績判定基準
毎回の研究報告の質量(80点)、報告への応答(20点)などに応じて評価する。
□■ 教科書・テキスト
授業中に指示する。

大学院

[授業科目名]
フランス思想研究B(HMFU003020)
□■ 授業概要
『イエズス会士中国書簡集』と『両インド史』を中心に、17、8世紀にヨーロッパに中国ならびに東アジア事情を伝えた資料をフランス語で講読していく。十分なフランス語が要求されるが、参加者に応じて日本語の翻訳を使うこともある。
その内容を解読することを通じて、当時のカトリック勢力がどのように中国を捉え、そこから何を学びとった(あるいは学びとらなかった)かを理解することを通じて、逆に、カトリック勢力から見えてくる当時のヨーロッパを照射する。同時に、そうしたカトリックとは対極的に、人間中心の世俗的政治・社会を実現しようとしたフランス「啓蒙」思想家たちがどのように中国を捉え、そこから何を学びとった(あるいは学びとらなかった)かを認識していく。そこから、フランス「啓蒙」から見えてくるヨーロッパも照射されることになろう。
□■ 成績判定基準
授業での報告(20点)、授業でのイニシャティブ(20点)ならびにレポート(2000字以上)の質(60点)によって評価する。
□■ 参考文献
Lettres édifiantes et curieuses de Chine (これにはさまざまな版があるので、寺田元一所有の版を必要に応じてコピーして用いる)
『イエズス会士中国書簡集』平凡社東洋文庫(これはLettresの部分訳)
Histoire politique et philosophique des Établissements et du Commerce des Européens des deux Indes (これにはさまざまな版があるので、寺田元一所有の版を必要に応じてコピーして用いる)
レーナル『両インド史/東インド篇』上下二巻、法政大学出版局(これはHistoireの部分訳)
[授業科目名]
欧米の文化に関する研究(HMOO001060)
□■ 授業概要
近現代のヨーロッパ思想を、参加者の研究関心を踏まえながら、原典・研究書(日本語ならびに欧語)にしたがって読み解いていく。そのために頻繁に研究報告をしてもらい、それに基づいた議論を行う。また、特に二年生については修士論文の作成に向けた報告を適宜してもらう。
□■ 成績判定基準
原典の読解力、過去の研究のサーヴェイ力、研究報告の質、応答能力などを総合的に評価する(100点)。
□■ 教科書・テキスト
授業中に議論して決める。