ガーナ 幼稚園見学編1

2019/03/08

2019年3月にガーナの幼稚園を見学してきました。その報告です。

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  ガーナ幼稚園見学編 その1です。    今日の見学は、少し日程がよくありませんでした。6日に独立記念日があり、日本だとあまり考えられないのですが、疲れたから休む、という理由で、7、8日は多くの子どもが登園をしないそうです(笑)。また、金曜日も1週間の終わりだから、ということで、外で遊ぶことが多いということでもありました。  日本での打ち合わせのときは、4−5園だったのが、直前に2園になり、実際にガーナに入ると1園のみということに。ただ、飛び込みで近くの幼稚園にもいけたので、最終2園を見学できました。   The Bansters’ early childhood center/ Unipra north public school at Winneba  名前が2つあるのは、バンスターさんの基金で作られた園と、大学附属の幼稚園Unipra(University Practiceのことらしい)が合同で行われているからです。なんでも、隣のUnipraが立て直しのため、建物を共用しているとのこと。

外観

内観

子どもたちは、7時ぐらいから集まりだします。8時に朝礼があり、園長の挨拶ののちに、独立記念日のために練習していた行進で教室に戻ります。今日は金曜日かつ独立記念日の後なので、外で遊ぶとのこと。

独立記念日のためのMARCH

隣接する小学校の当番の子が井戸から水を持ってきてポリバケツに入れていました。飲み水用です。  クラスは、KG1クラス、KG2クラスに分かれ、附属園が合計70名、バンスター園が54名とのこと。2園分で合計7名の教諭(男性2名、女性5名)と1名の園長、それから1名のアテンダント(補助)、1名の留学生(ノルウェーから3ヶ月)で見ていました。  建て替え中ということもあるとは思うのですが、124名のわりに部屋が狭いです。

8時過ぎからは、全員、外にでて、男性の先生を中心に、かけっこ、体操、地元の遊びを行います。1時間ぐらいでした。
地元の伝統遊びは、園になって、ファティー語(この地方の言葉)で、「寂しい子がいるよ、一緒に遊びたいのはだあれ(みたいな意味)」を歌い、真ん中の子が好きな子のところに行き、交代する、ということを延々と続けます。
 
 結局、9時半ぐらいまで延々と続き、一旦、休憩で水を飲みに行きました。    ちなみに、園庭にある遊具は写真の感じで、椅子の座る板がなかったりしていますが、それなりにうまく遊んでいました(笑)。

その後、隣の小学校に1時間ほど行っていたのですが、帰ってきたら、誕生日の子どもがいる、ということで、お祝いに。先生がみんなにジュースを渡して乾杯をして飲みます。このジュースは、誕生日の保護者が、クラス全員分を買ってこなければならない、ということで、保護者の負担のようです。この園は、附属園ということで、それなりに裕福な家庭の子どもがきているので、それほど問題にはならないようです。

この後、再び外へでて、遊ぶ時間になります。    基本的に今日はゆっくりした日なのか、なにもしない時間が多く、園長やアテンドも座っている子どもが遊んでいる様子を眺めたりおしゃべりが多いです。せっかくなので、先生たちにお話を伺いました。  まず、7名の教諭ですが、全員、大学の学部卒とのこと。ただし、正規採用は2名だけで、残りはナショナル・サービスと呼ばれるボランティアスタッフなのです。これは、幼稚園だけではなく、多くの職種にあるようで、大学を出た学生は関連の企業や学校に、1年間の臨時採用で雇われます。この期間の給料は、およそ半分で国が負担するとのこと。実際に、教育大学卒業生は、ほぼこれを1年間やり、うまく就職するか、ダメならさらに続ける、という厳しい世界でした…。  ちなみに、給料はナショナル・サービスで雇われている先生は、550セディ(約11,000円)とのこと。ここから税金等引かれるので、そうとう低賃金です。正規の教員になると、12000セディ(約24,000円)になるとのこと。正規採用の職はなかなかきびしいようですが、今は幼稚園が随分と増えているので、比較的就職できるようです。  あと、年齢について尋ねたところ、やはり4〜8歳までが在園しているようです。ガーナでは、いわゆる留年もあり、8歳は何人ぐらいかと尋ねたのですが、すぐにわからない程度にはいるようです。    ということで、附属幼稚園への訪問でした。その2に続きます。