Der Mensch ist nur da ganz Mensch, wo er spielt.

人間は、戯れるところでのみ、真の人間である。(シラー)。

ドイツ語について

ドイツ語は英語ととても近い言語です。文法も似ていますし、単語に関しては高い使用頻度の英単語の多数がドイツ語由来です。英語を学習してきた皆さんには、比較的容易に学べる外国語だと思います。

例えば、「おはよう」はドイツ語で”Guten Morgen(グーテン・モルゲン)”と言いますが、英語の”Good Morning”と似てますね。差は方言の違い程度です。さらに、

Sie ist Studentin. = She is a student.

Wir lieben Japan. = We love Japan.

説明しなくても、なんとなくわかりますよね。

実は、英語、ドイツ語、オランダ語などは同じゲルマン語グループに属しています。ゲルマンといえば、「ゲルマン民族大移動」の「ゲルマン人」のことなのですが、ゲルマン民族の一部族であったアングル人やサクソン(ザクセン)人が、民族大移動の5世紀にブリテン島(現在のイギリス)に渡って話すようになったのがアンゲル人の言語、つまり英語(English)なのです。

 

しかし11世紀に北フランスのノルマン人にイギリスが征服(The Norman Conquest of England)されたので、支配者の言語フランス語と融合することになります。近代英語(modern English)になったのが17世紀初めごろで、シェークスピアの戯曲やKing James版聖書ができたころです。

 

最初に、ドイツ語と英語は「文法も似ている」と言って皆さんを安心させましたが、実は大きな違いがあります。近代英語になる過程で英語は、ドイツ語にあった冠詞・名詞の格変化や動詞の人称変化を無くしました。現在、英語に残っている人称変化は「三人称単数現在のS」だけですが、ドイツ語では各人称、各時制で人称変化します。このあたりがドイツ語を学習し始めるときの躓きの石になりますが、格変化や人称変化はすべてのヨーロッパ言語に備わっているので、英語からヨーロッパ言語への橋渡しとしてドイツ語は最も適した「第二外国語」と言えるでしょう。

ドイツの国家と文化

 

ドイツと日本とは歴史的に深い関係があります。暗い過去から先に述べておきますと、ヒトラーのナチス・ドイツ(1933-1945年)と日本は三国同盟(1940年)を結び、結果として共に侵略国家として第二次世界大戦の敗戦国となりました。そして共に戦後、民主主義国家としての再生を目指し、経済的な高度成長を経て豊かな先進国となりました。ドイツと日本の近代史における類似性は、近代国家の出発点から見られます。日本の明治維新が1868年、ドイツ帝国の成立が1871年であり、近代国民国家を形成時期がほとんど同じでした。この類似性のため明治期の日本は多くのことをドイツから学ぼうとしました。政治体制(憲法)や科学技術、特に医学、そして哲学、文学、その他の人文社会学の多くをドイツから学びました。当時多くの日本若者たちは英語のほかにドイツ語も一生懸命勉強していました。ゲーテやシラー、ハイネなどの文学は戦後まで多くの日本人に読まれましたし、カント、ヘーゲル、ニーチェ、ヴェーバー、マルクスといった哲学者や社会科学者の文献が日本の人文社会科学の基本文献でもありました。

 

21世紀のドイツは、EU(ヨーロッパ連合)のリーダー的存在として地域連合による平和と豊かさの実現を模索し、また環境先進国として政府と民間が一体となって様々な取り組みを行っています。ドイツ人は、日本の福島原発事故から学び、脱原発を早め、再生可能エネルギーによる持続可能な未来を創ろうとしています。日本人も21世紀の課題解決に関してドイツから多くのことを学べるでしょう。ドイツ語学習はそのために大いに役立つはずです。

ドイツ語学習について

 

本学の教養教育において、「ドイツ語初級1」と「ドイツ語初級2」を履修することで、ドイツ語の基礎を学ぶことができます。基礎を習っておくと、あとは関心が高まったときに自己学習でレベルアップすることもできます。また最初からもっとドイツ語を勉強したい人には、初級1・2と並行して「ドイツ語初級会話1・2」を履修することも可能になっています。

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