Il n'y a que celui qui ne fait rien qui ne se trompe jamais.

全く間違えない人とは、何もしない人だけである。

フランス語について

 

フランス語は、スペイン語・イタリア語などと同じ、ラテン語から直接派生した「ロマンス諸語」と言われる言語グループに属する言語です。ヨーロッパではフランスだけでなく、ベルギー、スイスでも公用語として使用され、さらにカナダ(ケベック)やアフリカ諸国など二十数カ国で使用されています。国連や国際オリンピック委員会、国境なき医師団など数々の国際機関の主要公用語としても使用されています。芸術やファッション、グルメといった分野でフランス語がよく使われることもあり、「オシャレ」な言語として、みなさんの持っている文房具や服、さらには住んでいるマンション名などで、日常的に目にすることもあります。

フランス語の歌うようなリズム、多様な母音が「優雅で美しい」というイメージもありますが、その分発音はやや難しいと感じられるかもしれません。また、綴りもスペイン語やイタリア語に比べて複雑ですが、面白いのは、英語と共通の語彙が非常に多いということです。それは、中世の英語がフランス語から強い影響を受けて形成されたからです。同じ綴りで発音が違う単語が多いことは、学びやすさと学びにくさがあるでしょう。しかし、フランス語を学ぶことで、あらためて英語の歴史や綴り字の複雑さを考えることもできます。

フランス語を学ぶ魅力

現在、日本の学校で英語以外の言語を学ぶことができる機会は、残念なことに大学以外ではほとんど確保されていません。英語さえできればいい、英語すらできないのにもう一つ言語を学ぶなんて、と思う人もいるかもしれません。しかし、世界では、英語一辺倒の時代はむしろ終わりつつあり、多極化が進んでいます。大学で英語以外の言語を学ぶのは、21世紀に世界的視野を持って活躍するには不可欠な、「世界の多様性」を感じる姿勢を身につけるためでもあるのです。

その他の言語の中でどれを選ぶかは、個人的関心とかかわってくるでしょう。現在の私たちがなお生きている「近代」というシステムを理解するためには、ヨーロッパはやはり無視できない、と考える人は、フランス語は重要な選択肢の一つとなります。近代の幕開けとなったフランス革命、それを生み出すにいたった論争文化、イギリスに対抗しつつ発展した近代科学技術、そして現代社会においては、アメリカ的な世界観と近いようで異なる視点を積極的に提示するフランス語圏の思想や議論など、フランス語を通して多くのことを学ぶことができます。

もちろん、フランスやフランス語圏への旅行・観光のためだけでもフランス語を学ぶ価値があります。フランス語圏の世界遺産をめぐれば、その歴史の深さや多様さに否が応でも気づかされます。そして、少し注意すれば、フランス語圏とは、必ず、フランス語以外の言語と共存した(フランス国内でも!)地域であること、その言語的多様性にも気づかされるでしょう。

 

「世界の多様性」への扉を、まずはフランス語から開けてみませんか。