名古屋市立大学 人文社会学部
学部トップ人間社会学科現代社会学科国際文化学科大学院進学情報
人文社会学部
>>MENU  | 一つ前のページへ戻る | 

国際文化学科 教員プロフィール

田中 敬子(たなか たかこ)・・人文社会学部国際文化学科 教授
 主な研究分野
 
アメリカ文学、主に小説が好きです。20世紀のノーベル賞作家、ウィリアム・フォークナーの小説を中心に研究してきました。この人は実験的な手法で知られ、また南部社会の黒人問題に真剣に向き合った非常にスケールの大きな作家です。彼が登場した1920年代から第2次大戦後にかけての時代にも興味があります。それはアメリカが世紀の大国として確立した時代ですが、機械化による大量生産、大量消費の近代大衆社会の魅力や弊害がこのアメリカ社会に集約されています。文学ではフォークナーのほかヘミングウェーやフィッツジェラルドなどが、19世紀アメリカ文学の伝統を受け継ぎながらもモダニズムをひっさげ、近代化の問題に取り組みました。アメリカ文学は、そのほかにも多くの人種が集まっていることから生じる問題など、現在にも様々な問題がありますが、雑多なエネルギーはまだまだ健在です。現代の文学批評理論に目配りしつつ、その魅力を分析していきたいと思っています。

 代表的業績
 


1)『フォークナーの前期作品研究――身体と言語』 開文社出版、2002年
2)『国際文化学への招待―衝突する文化、共生する文化』(島根国士・寺田元一 編)のうち
第7章「フォークナーのフランス――芸術、父権制、植民地」担当、新評論、1999年
3)「メドゥーサと詩人と馬――「カルカソンヌ」から『死の床に横たわりて』まで」
『フォークナー』 4号(松柏社、日本ウィリアム・フォークナー協会) 2002年
4)“Fitzgerald's Tender Is the Night:Body,Copy,andArt”
名古屋市立大学人文社会学部研究紀要第4号、1998年

 学会および社会における活動
 
日本アメリカ文学会、日本英文学会所属、日本ウィリアム・フォークナー協会会員

 個人的プロフィール
 
関西生まれの関西育ちで、名古屋に来て6年になります。アメリカ合衆国も少しずつあちらこちらに住む機会がありましたが、それぞれの土地の特徴にふれるのが楽しみです。
本読みのほかは、音楽を聴き、映画を見るのが好きです。

   | 上へ戻る 

-->>他学部・施設一覧へ戻る


人文社会学部  事務室
〒467-8501 愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂町字山の畑1
TEL (052)872-3452      FAX (052)872-1531
大学トップページへ