2000年度 別所ゼミ
(ドイツ思想・現代思想)

 

 

ゼミのテーマ:2000年度

   「公共性と民主主義の問題」 

 ハンナ・アーレントの『人間の条件』を考察し、そこで提起されている「公共性」概念を検討する。そして次に、アーレントの「公共性」概念を批判的に継承したと言えるハーバーマスの『公共性の構造転換』を考察する。これらの考察を通して、「公共性」や「市民的公共性」が現代の日本において何を意味するかを考える。

 

[テキスト]

Arendt, Hannah (1958) The Human Condition, Chicago, The University of chicago Press
  (ハンナ・アーレント (1994)『人間の条件』(清水速雄訳)ちくま学芸文庫)

Habermas, Juergen (1962,1990) Strukturwandel der Oeffentlichkeit (2.Auflage)
  (J.ハーバーマス (1994)『公共性の構造転換 (第2版)』(細谷貞雄訳)未来社)

 

[専門演習_および卒論演習]

1)映画『スペシャリスト_自覚なき殺戮者』を観る。(2000/4/12)

  『スペシャリスト』について

2)映画について(2000/4/19)

 ハンナ・アーレント『イェルサレムのアイヒマン』、ロニー・ブローマン、エイヤル・シバン『不服従を讃えて_「スペシャリスト」アイヒマンと現代』について(別所の解説)

 

■参考資料

Arendt, Hannah (1963) Eichmann in Jerusalem: A Report on the Banality of Evil, New York, Viking Press
   (ハンナ・アーレント (1969)『イェルサレムのアイヒマン』(大久保和郎訳)みすず書房)

ロニー・ブローマン、エイヤル・シバン (2000)『不服従を讃えて_「スペシャリスト」アイヒマンと現代』(高橋哲哉、堀潤之(じゅんじ)訳)産業図書