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人文社会学部−現代社会学科
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ゼミ紹介

あ行>>新井 透飯島伸彦石川洋明奥田伸子
か・さ行>>菊地夏野阪井芳貴菅原真 
は・ま行>>藤田栄史浜本篤史森 哲彦 
や行>>山田 明矢野 均吉田一彦 

● 新井 透ゼミ

テーマ:エスニシティと多文化主義

1.進め方
  テーマに関する基本的文献や資料を読み、毎回担当者がレジュメを作成し、報告・発表をします。担当していない人も議論に参加するなかで、各自が問題意識を深め、後期までには卒業論文のテーマを見つけ出して欲しいと思います。

2.内容について
  ゼミで何を学ぶかということですが、エスニシティとは何か、また多文化主義に何ができるのかといったことについて、みんなで考えてみようということです。具体的には、グローバル化された現代において、国境を越えた人の移動によって、文化の差異が顕著なりました。ヨーロッパで見られる外国人排斥運動はその一例です。日本もまた例外でなく、少子高齢化に伴って、外国人労働者の積極的受け入れにより、単一民族といった国家の幻想が崩れてきています。最近ではイギリス、フランス、スペインといった西欧諸国でも多民族、多エスニシティ国家としてみなされています。このように考えると、ひとつの国家のなかに複数の民族がいるのは当然のことであり、民族の間で共存を図ることが重要になります。複数の民族、複数の文化が共存する道を探らなければなりません。そのひとつが多文化主義です。もちろん多文化主義は決して万能ではありませんので、テキストや文献を通していろいろ検討していきたいと思います。

3.テキストおよび参考文献
  今年度のテキストは、初瀬龍平編『エスニシティと多文化主義』
  文献は主なものだけを挙げておきます。
  ヴィンセント・パリーロ『多様性の国アメリカ』明石書店 1997年
  ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』NTT出版 1997年
  アンソニー・ギデンズ『国民国家と暴力』而立書房 1999年
  ウィル・キムリッカ『多文化時代の市民権』晃洋書房 1998年
  ガッサン・ハージ『ホワイト・ネイション』平凡社 2003年
  佐々木高明『多文化の時代を生きる』小学館 2000年
  山脇啓造『近代日本と外国人労働者』明石書店 1994年

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● 飯島伸彦ゼミ

テーマ:現代社会のメディア論的考察―現代社会とメディア・情報化社会―

  ゼミのテーマは、現代社会のメディア論的考察、ということにしたいと思います。現代社会において生起しているさまざまな社会現象を社会科学的・社会学的にどう分析・考察していくことができるかを学ぶとともに、現代社会を映す「鏡」としてのメディアや社会情報が、社会のなかでどのような役割を果たしているのか、果たすべきなのか等について、理論的に考察するとともに、さまざまな具体的なテーマにひきつけつつ、勉強を進めて生きたいと思います。現代社会にとってメディアとは何か、メディアにとって現代社会とは何か、を考えるということになると思います。

  具体的には、まずはじめに、現代社会の変化をとらえるための社会学的な本を何冊か読んで問題意識を作り上げます。具体的には
    山田昌弘『希望格差社会』筑摩書房 2004年
    三浦展『ファスト風土化する日本』洋泉社 2004年
    斉藤貴男『安心のファシズムー支配されたがる人々』2004年
    小沢牧子ほか『心を商品化する社会』洋泉社 2004年 などなどから読み始めます。
    =現代社会をどう社会学的に見ていくことができるかを、いろいろ考えます。

  次に、メディアからみた現代社会、ということでメディア論関係の論文・著作を読んでいきます。具体的に今考えているのは
    小林直毅・毛利嘉孝編『テレビはどう見られてきたか』せりか書房
    伊藤守編『メディア文化の権力作用』せりか書房
    水越伸・吉見俊哉編『メディア・プラクシスー媒体を作って世界を変える』せりか書房
    正村俊之編『情報化と文化変容』ミネルヴァ書房
    佐藤卓己・津金沢聡広『広報・広告・プロパガンダ』ミネルヴァ書房
などなどから、論文・文章をピックアップして読んでいくつもりです。メディアの現状とメディア論の視点を学びます。

  全体的には、社会学的センス・ものの見方を学ぶこと、とりわけメディアについて学ぶことを主眼としたいと思います。きて欲しい学生は、意欲的で、批判精神旺盛な学生で、活発な楽しいゼミにしたいと思っています。

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● 石川洋明ゼミ

  石川教員担当のゼミでは、学生の皆さんの勉学をサポートするため、4つのメニュー(ゼミでやること)を用意しています。メニューの内容・目標・ねらいなどはおおよそ【表1】の通りです。
  つまりこのゼミは、いわば、全領域に力を発揮できる「オールラウンダー」育成をめざしたゼミです。確かにディベイトや作文を専門ゼミでやるのは珍しいことかもしれません。ですが、発表を前提に意見をまとめることは、適度な緊張感をもたらし学習効果を上げます。そのためか、ゼミ生諸君からは「厳しいが勉強になる」という評価をいただいています。

【表1 石川ゼミのメニュー】
メニュー 輪読 ディベイト 作文 研究報告
内容 *重要な社会事象・社会問題についての論文・著書を読む
*担当者が概要報告をし、皆で議論・検討する
*肯定・否定2チームに別れて1つの論題について意見を戦わせ、勝負を決める
*チームの者以外は討論を審判する
*テーマを決め、「1段落1主題・150字程度」の書き方で文章を書く
*書いた文章を合評会などで検討する
*自分の関心に沿ってテーマを選び、それについて事実やその分析を報告する
目標 先人の考えを正確に読み取る 自分の考えを口頭で説得的に伝える 自分の考えを文章で説得的に伝える 自分のオリジナルな研究成果を発表する
ねらい
(副次的目標)
*テキストに示される考え方を批判的に検討しつつ取り入れ、自分の知識・思考法のレパートリーを増やす *議論に慣れる
*自分の考えを整理し、人にわかるように伝える工夫を学ぶ
*多角的な見方を学ぶ
*書くことに慣れる
*自分の考えを整理し、正確に表現する方法を学ぶ
*発表準備を通じ自分の考えを整理する
*他者からのコメントを取り入れ、自分の知識・思考法をグレードアップする
ゼミの目的 (1) 社会(科)学の基礎的分析方法の習得
(2) オリジナルな論考(≒卒論)を書く能力の育成
将来 「自分で問題を発見し、答えを探す能力」を職業生活で活用

  また、輪読では、現代社会の重要問題について理解を深めるため、毎年、参加者と相談しながら文献を選び、読み、議論しています。ここ数年のテーマや文献は、おおよそ【表2】の通りです。

【表2 石川ゼミ・輪読のテーマと文献】
年度 テーマ 輪読文献
2007 若者論 浅野智彦編『検証・若者たちの変貌』、速水俊彦『「自分以外はバカ」の時代』、中西新太郎『若者たちに何が起こっているのか』、など
2006 (公共圏の変容) 宮台真司他『ネット社会の未来像』、パットナム『孤独なボウリング』、諸富徹、福島智他の論文
2005 (日本の現在と過去) 山田昌弘『希望格差社会』、斎藤環『「負けた教」の信者たち』、小熊英二『〈民主〉と〈愛国〉』
2004 家族問題/少年問題 岡田光代、浅野素女、山田昌弘、下夷美幸、木下栄二、長津美代子、土井隆義らの著作・論文
2003 青年期 宮本みち子、玄田有史、冨田英典、斎藤環、香山リカ、中里至正、宮台真司らの著作・論文
2002 公共性 斎藤純一『公共性』、他

  石川ゼミでは、多様な視点を確保し議論を活発にするため、3・4年合同でゼミをおこないます。また、メニュー消化時間の確保のため、3年時には2コマ続けての出席をお願いしています。拘束時間も長く、厳しいようですが、「やりがい」は保証します。私の願いが通じたのか、ゼミでの議論は近年たいへんに活発です。
  石川ゼミで育てたいのは、「自分で問題を発見し、答えを探していける人」です。現実の社会には「決まった正解」はなく、しかも、問いかけ(分析の視点)次第で答えの深さも決まってしまったりするので、この能力は重要です。もし「自分もそうなりたい」という方がいらっしゃいましたら、ぜひ石川ゼミへおいでください。

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● 奥田伸子ゼミ

1 ゼミで何を勉強するか?
  奥田ゼミではゼミの共通テーマをもうけて、このテーマに沿った輪読を行っています。共通テーマをもうける理由は、ひとつはテーマの拡散を防ぎ、議論の土台を作るため、他のひとつは、次に紹介する、他大学・他学部との合同ゼミ報告会における報告テーマを設定するためです。
  テーマは先進諸国における若者をめぐる労働問題。近年はヨーロッパ諸国の社会運動、特に移民や貧困を中心に社会経済的な側面から分析し、日本の社会と比較しながら考えたいと思います。
  このようなテーマから、外国の社会を勉強したいという学生を特に歓迎します。

2 合同ゼミと卒論について
  数年前から、名古屋近辺の大学の学部・学科(名大・経、愛知県立大学・外国語、名市大・人社・国際文化・現代社会)で、12月中旬に合同ゼミ報告会を行なっています。馴れ合いのきかない他大学の学生および、教員の前で報告をすることは、報告そのものの準備ばかりでなく、プレゼンテーションの仕方、質疑応答の方法を学ぶ上でも貴重な機会と考えています。3年生は全員合同または個別報告を行います、そして4年生もできる限り卒論の報告を行うよう努めています。準備作業は大変ですが、えられるものも多いと信じています。2007年度は3年生5人の合同報告で、ヨーロッパの移民問題から日本の多分化社会を考える、というものでした。
  卒論のテーマは、ゼミのテーマに縛られる必要はありませんが、私が指導できる範囲に限ります。おおよそ、社会経済的側面から見たジェンダー、女性史(イギリスあるいは日本を中心に)およびイギリス社会に関するテーマ(日本との比較を含む)と考えてください。卒論に取りかかるのは、前期の合同発表会終了後、冬休みからになりますが、テーマについてはそれ以前から意識して考えてください。

3 ゼミのすすめ方
  3年前期はまず、共通テーマに関する基本的な本を読み、問題に対する理解を深めます。その後、話し合いをしながら合同ゼミのテーマを設定し、12月に予定されている合同ゼミへの準備を進める予定です。合同ゼミでの報告は内容も当然ながら、報告の方法も工夫したいと思います。
  合同ゼミ以降は、各自の卒論に関する中間報告を中心にすすめたいと思います。テーマの決定は3年終了時を目標としています。

4 希望する学生像

  1. 自分の力で勉強をしようという学生。合同ゼミにしても卒論にしても、自分が考えたいテーマを追求するのは自分しかいないわけです。言い換えれば、教員はアドヴィスはできるけれども、内容を教えることはできません。
  2. 合同ゼミ等に積極的に貢献しようとする学生。合同ゼミも卒論も、努力した分だけ自分の身につきます。人の後からフラフラついていく、ではほとんど得るものはありません。合同ゼミ等の機会を貪欲に自分のためになるように使おうとする学生を希望します。
 
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● 菊地夏野ゼミ

1)テーマ「ジェンダーとセクシュアリティ」
  ジェンダーを考えるのはややこしくて複雑ですが、やってみると新しい発見にあふれています。セクシュアリティも、誰でもぶつかることですし、真面目に向き合えば今後生きていく上で役に立つことは間違いありません。

2)具体的には
  「ジェンダー秩序」「同性愛/異性愛」「結婚・夫婦別姓」「売買春」「リプロダクティブ・ライツ/ヘルス(性と生殖に関わる権利)」「戦争とジェンダー」「日本軍「慰安婦」制度」「マイノリティの女性」など色々と考えられますが、参加者の希望もお聞きして決めたいと思います。あまりテーマを狭めずに、わたしの関心あるテーマと、みなさんの関心とを擦り合わせながら毎回進めてゆきたいと思っています。複数でディスカッションするなかで気づくことはたくさんあります。その上でひとりひとり卒論に向けて課題を設定して深めていってもらいたいと思います。

3)具体的な進め方としては
  始めに、共通の資料・文献を読んでもらいます。ビデオを見ることもあります。ある程度の知識や考え方を摂取してもらい、討論によって理解を深めます。後半には、自由に報告してもらいます。
  ちなみに、2004年度に読んだ本を挙げます(予定含む)。
  ベル・フックス『フェミニズムはみんなのもの』
  上野千鶴子『家父長制と資本制』酒井順子『負け犬の遠吠え』など

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● 阪井芳貴ゼミ

1)何が勉強できるか

  1. 日本の文化全般 ⇒ 文学・芸能・民俗を中心に
  2. 沖縄の文化
  3. 沖縄についてあらゆる分野

2)これまでのゼミ生の卒論のテーマ

  1. 沖縄関連:沖縄そば・沖縄にJリーグを・食文化・葬制墓制・基地問題と町おこし・水文化・観光
  2. 日本文化:ことばがうつるということ・都市伝説・名古屋の味噌文化・有松絞り・塩・葬式
  3. その他:アロハシャツ

3)ゼミのやりかた

  1. 3・4年生合同2コマ連続
  2. 前期はテキストの読み合わせとフィールドワークの準備
  3. 夏休み:フィールドワーク
  4. 後期は報告書作成

4)報告書について

  1. フィールドワークの成果をまとめて、手作りの本を作る
  2. 原稿執筆 ⇒ 卒論の準備につながる
  3. 協力者への礼儀

5)留意点

  1. コミュニケーションとチームワークの重視
  2. )「歩くこと」の重視
  3. 「書くこと」の重視
  4. 「無駄」を大切にする
  5. 3年生のフィールドワークはなるべく沖縄へ
    → 今まで例外なく沖縄へ行きました(沖縄本島、伊江島、粟国島、宮古島)
♥ お酒は飲めなくてもいいけれど、本を読まない人・手間を惜しむ人・勉強しない人・好奇心をもてない人は来ないで下さい。
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● 菅原真ゼミ

(一) 2009年度新規開講の菅原ゼミは、日本国憲法の「人権」の領域に焦点をあてて研究を行います。人文社会学部現代社会学科の「憲法ゼミ」として、学説・判例など机の上の議論だけで満足するのではなく、「現代」に生起している「社会」的諸問題を憲法学的観点から掘り下げて研究することを目標に、取材調査・発表(報告)・討論に力を入れて活動します。そこでは、当該事件ないし問題の社会的・歴史的背景をおさえた上で現場の生の声を取材すること(フィールド・ワーク)を重視することにより、法社会学的側面から日本国憲法を研究していくということになるでしょう。

年間のゼミ活動としては、(1)毎週開催されるゼミ(年間研究テーマ・研究グループテーマに関する報告・討論)、(2)ゼミ報告のための準備活動(文献調査・取材調査)、(3)夏休み中に開催するゼミ合宿(研究旅行)、(4)年度末のゼミ報告集・卒業研究論文集の発行、さらに(5)ゼミ員希望者による不定期の比較憲法読書会(フランス語の法律文献、希望者のみ)を予定しています。

(二) 毎週開催されるゼミ報告が基軸となります。各自が「年間研究テーマ」(全員で担当)と「研究グループテーマ」(原則2〜3名で一グループを予定、前期・後期各一つのテーマ)で、年間三種類の研究テーマを担当するとともに、自分が発表する以外の報告にも積極的に参加し、議論を行います。取材調査・報告を行なうことによって、ゼミ員は、@事前の文献調査(事件の社会的・歴史的背景、憲法学説・判例の研究)を通して、当該事件ないし問題で何が争点となっているかを憲法学的観点から理解し、それをまとめる能力、A原告・被告、弁護士など自分が調査する必要のある当事者にコンタクトを取り、質問事項を緻密に用意した上でインタビューし、証言・資料を収集する能力、B伺ったお話などを整理してまとめる能力、Cそれらを発表し議論する能力を身につけます。また、毎回のゼミ運営を通して民主的討議の重要性を認識するとともに、各テーマに関する「新たな知見・発見」を他のゼミ員に得てもらえるよう努力し、ゼミ員相互間の交流も深めていきます。

まず、ゼミ全体としての「年間研究テーマ」として、2009年度は「現代社会と公害:新潟水俣病事件の現在」を予定しています。したがって、夏休み中の適切な時期に開催するゼミ合宿(研究旅行)の行き先は新潟です。2008930日、新潟県議会は「新潟水俣病地域福祉推進条例」を全会一致で採択し、200941日から施行されることになっており、この問題もあらたな展開が生じています。ゼミ合宿では、加害企業である昭和電工鹿瀬工場跡の現地視察を行うとともに、水俣病患者(被害者)、弁護士、医師、行政担当者(県知事)など、事件当事者のお話を伺う中で、この事件について正確な認識を得るとともに、その研究成果をまとめ、ゼミ報告集を発行します。

次に、「研究グループテーマ」については、ゼミ開講時に研究したいテーマ(例えば、裁判員制度、イラクと自衛隊派兵、外国人の「人権」、女性の「人権」など)を各ゼミ員が持ち寄り、民主的討議を経て総意で決定します。但し、フィールド・ワークを必ず一度は入れることにしますので、名古屋市及びその近郊で調査可能な問題を優先して扱うこととします。これについても、研究成果は最後に報告集・卒業論文集にまとめます。

(三) 2009年度「菅原ゼミ」のゼミ生の皆さんは第1期生となりますので、今後のゼミ運営の礎をつくることになります。「人権」問題を真摯に研究したいと考えている学生の参加を希望します。ゼミの応募要件は、(1)教養科目「日本国憲法」又は専門科目「法学」若しくは「現代人権論」の単位を取得しているか2008年度に取得予定であること、(2)新年度のゼミ開講時までに、教科書(辻村みよ子『憲法〔第3版〕』(日本評論社、2008))を購入し、一通り目を通して、自分の扱いたいテーマを三点ピックアップしておくこと、(3)新年度一週目までに、購入又は図書館で閲覧するなどして、参考書(森正『聞き書き憲法裁判』(東研出版、1990)、田中伸尚『ドキュメント憲法を奪回する人びと』(岩波書店2004)の2冊)に目を通し、フィールド・ワークでの取材の心構え、取材方法を理解できていること、以上三点です。

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● 藤田栄史ゼミ

  ゼミでは、労働・経営・産業の領域に焦点をあてながら、これらの領域と生活・文化などの社会領域との関連についても勉強しています。ゼミの年間スケジュールについて今年のゼミの経過を例として紹介します。藤田ゼミは2月末ないし3月初めの卒論報告会から始まります。新年度からゼミ生になる2年生も卒論報告会に参加してもらい、終了後、2・3・4年合同のコンパを行います。

  3年生のゼミでは、(1)新聞・テレビ報道などを材料として、労働・経営などにかかわるアクチュアルな問題について、3分程度の短いスピーチをゼミ生が行い議論します。また、(2)文献を講読し、勉強します。扱う文献はゼミ生と相談しながら決めますから、年によって読む文献の傾向が変わります。3年ゼミといっても文献講読には4年生も参加するよう呼びかけています。

  2007年のゼミでは、まずロナルド・ドーア『働くということ―グローバル化と労働の新しい意味―』(中公新書、2005年)を読み、その後は3年生の卒論テーマと関連した文献、例えば、舩橋惠子『育児のジェンダー・ポリティクス』(勁草書房、2006年)や野村正實『日本的雇用慣行』(ミネルヴァ書房、2007年)の主要部分、熊沢誠『若者が働くとき』(ミネルヴァ書房、2006年)などを読んでいます。このように労働と経営にかかわる文献をとりあげる一方で、社会学を中心に現代社会の構造を分析する文献も読むようにしています。また、工場見学にも出かけます。ゼミ合宿時の見学のほか、トヨタ自動車元町工場やトヨタ(自動車)博物館にも出かけました。
  後期からは、3年ゼミでも卒業論文準備にとりかかり始めます。10月に各自のテーマを報告し、各自のテーマにそって勉強してきた成果の報告も少しずつ行いながら、後期のゼミは進んでいきます。

  藤田ゼミでは夏休みのゼミ合宿も行います。2泊3日のゼミ合宿は、日程の半分を工場見学、文献講読にあて、残り半分はレクリエーションです。

  4年生のゼミは卒業論文作成に集中します。それぞれのテーマに沿った報告を行い、卒論の中味を固めていきます。テーマは労働・経営関係のものが多いのですが、その他のテーマを選ぶ学生もそれなりにいます。

  2008年度のゼミも、2007年度のやり方をベースにし、ゼミ生の希望を取り入れてやっていく予定です。また、3年ゼミでは来年度、文献を読むだけではなく、ワーク・ライフ・バランスについての企業調査に希望するゼミ生と共に取り組む予定です。

  藤田ゼミでは、水曜日3・4限目の時間のゼミ以外に、企業訪問・見学、ゼミ合宿等があります。通常のゼミだけではなく、企業見学、ゼミ合宿、そしてゼミコンパにも熱心に参加しようというゼミ生を歓迎します。また、自動車産業の労働・経営の実証的研究を藤田は行ってきましたので、自動車好きの学生も歓迎します。

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● 浜本篤史ゼミ

  本ゼミにおける研究テーマの大枠は、「開発および環境問題」です。たとえば、村おこし・町おこしなどの地域活性化、駅前再開発や自転車利用促進などの、いわゆる環境共生型まちづくり、インフラ建設(道路、ダム等)にともなう立ち退き移転や地域社会への影響、レジ袋有料化やグリーン・コンシューマーといった環境問題の取り組み、さまざまな住民運動およびNGO・NPO、あるいは途上国の開発援助・国際許力などです。他にも地球環境問題や貧困・難民問題も視野にいれることができるでしょう。

  また、ゼミでは、社会学の理論枠組や調査・分析手法に基づいてアプローチします。研究課題によりますが、特に現地での聞き取り調査を奨励し、また、資料・文献の読み込みも重視します。さらに、調査研究の成果として、政策的提案や状況改善のための実践を行っていくことを目指したいと考えています。

  具体的な研究テーマと課題は毎年度異なります。基本的には毎年、ゼミ全体でひとつの事例に取り組み、共同で役割分担しながら現地調査を行っていきたいですが、ゼミ全体で共通テーマを設定するのが困難な場合、あるいは、設定する課題範囲に収まらない興味関心を持つ学生に対しては、それを尊重して個別に指導します。

  そのほか、開発・環境問題とは直接関係なくとも、中国社会に関する研究をしたい学生は受け入れる用意があります。

  関心のある学生は、1年生でも編入希望の方でも随時歓迎していますのでお問い合わせください。

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● 森 哲彦ゼミ

1、テーマ『経営学と社会学を学ぶ』

2、目的
  「進歩」の理念により推進されてきた企業社会や産業労働の諸問題は、今日その方向性の転換が要請されている。そこで企業や労働の領域を研究する経営学や社会学も新しい理論構築に迫られている。それゆえ近年に至り、社会学に基づく経営学を研究する機運が高まっているのである。そこで演習では、企業の構造と機能を貫く経営の指導原理、経営思想を明らかにする。そのうち経営の指導原理は、変動する企業、産業、労働の諸関係の下で、経済性、共同体、義務感の各概念がいかに働いているかを明らかにし、経営思想は、社会的な事業を営む人間が、一定の時代における精神的、物質的条件にいかに働きかけ、経営理念をいかに形成するかを解明する。そして社会学や経営学のもつ理論の相対的独自性を相互比較関連づけ、全体として総合的に研究することを課題とする。
  以上のことから、激変する現代社会は、諸企業の旺盛な経済的活動によって、支えられている。この意味において、現代企業の諸問題を理解することは、そのまま現代社会を認知することにつながるといえよう。従って、これら諸問題を対象とする経営学と社会学の研究や、現代社会を生きる人間にとって、必須の要件であるといってよい。

3、進め方
  演習は、まず学生に関心のある経営問題と経営学理論や関心のある社会問題と社会学理論を学ぶ。さらに経営学から社会学へ、社会学から経営学へと展開する。
  演習をどのように進めるかは、学生の希望を聞いて、計画をたてる。
  演習は、少数精鋭主義で進めたいと考えるので、担当者は、勉学意欲のある学生を歓迎する。演習は、やさしいものではなく、事情によっては、1対1の指導方式も考えたいと思っている。また4年次には、オブザーバーとして、学会の出席も考えている。

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● 山田 明ゼミ

◇テーマ
  都市と地域と財政
  グローバル化と市場化・分権化がすすむ現代社会にあって、地域と自治体も揺れ動いている。足もとの地域から現代社会、現代日本にアプローチするものであり、とりわけ名古屋をはじめとした東海地域に焦点をあてる。私の関心のあるテーマである公共事業や地域開発、まちづくり、環境、観光などの側面から、都市と地域の現実・課題をともに考えていきたい。

◇すすめ方
  上記テーマに関する文献や資料を読んで議論し、現地調査などをおこなう。そして、各自がテーマを設定して報告をおこない、卒業論文につなげていく。テーマを見つけることを重視し、独創的で質の高い卒業論文を書いてもらう。
  ゼミは原則として3年と4年に分かれて実施している。ただし、次のように年2回は「合同ゼミ」として実施する。夏休み前に卒論の「中間報告会」、1月前半に「卒論報告会」を行っている。長時間の報告会のあとに、行きつけの「焼き鳥屋」での懇親会も恒例行事となっている。また、最近は夏のオープンキャンパスの際に、ゼミ生全員で「公開ゼミナール」を実施しており、受験生たちにも山田ゼミをアピールしている。

◇現状
  最近のゼミは、まちづくりや環境に関心がある学生が多く、こうしたテーマで報告をしてもらい、私も新しい情報が得られ教えられることも多い。昨年のオープンキャンパスでも、まちづくりをテーマにして「公開ゼミナール」を実施した。参考までに2007年度の卒業論文テーマを掲げておく。

  • 「トヨタ」市から「豊田」市へ ―合併を経て―
  • 公営競技を考える 〜その実態と将来像に迫る〜
  • 合併で育てるソーシャル・キャピタル 〜三重県津市の広域市町村合併〜
  • 都市の開発とまちづくり 〜「負担者自治」のまちづくりへ向けて〜
  • 歴史・文化を活かした新しいまちづくり 〜「有松モデル」を探る〜
  • 交通まちづくり 〜「都市型車社会 名古屋」からの脱却」
  • 地方自治体と企業の論理

◇希望
  ゼミを選択するにあたり、なによりも大切なのがテーマに関する興味や関心である。都市や地域、財政に興味をもつ人が選択してほしい。テーマにこだわり、粘り強く持続的に追求して、その成果を質の高い卒業論文としてまとめてもらいたい。ゼミの主役は学生の皆さんである。自分の意見をぶつけあい、白熱した議論ができる「元気」なゼミ、緊張感のなかにもユーモア溢れるゼミを持続的に発展させていきたい。
  *なお、詳しくは私のHP(http://www.hum.nagoya-cu.ac.jp/~yamada/)を参照してください。

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● 矢野 均ゼミ

  主に、オペレーションズ・リサーチ(OR)に関わる研究テーマを取り扱う。ORは、現在ではしばしばマネジメントサイエンス(MS)とも呼ばれており、量的要因を含む経営問題に対して、科学的アプローチを適用することにより経営意思決定問題を支援しようとする学問分野である(総称してOR/MSと記される)。OR/MSの導入によって、たとえば、アメリカの大手航空・通信・化学関連企業等では、1980から90年代に年間数百万ドルから数億ドルの節約が可能になったとされている。このように、OR/MSは企業の収益性に大きな影響力を及ぼすため、企業の管理者にとっては必須の知識といえる。OR/MSの理論は数学的技法が基礎になっているが、ゼミでは、可能な限りスプレッドシート(Excel)を活用し、現代社会学科の他の専門科目と連動するよう努めている。最近の研究テーマを大まかに分類すると、以下のようになる。

1.多目的計画法に関する研究
  多目的計画法とは、問題に直面する意思決定者が、与えられた制約条件あるいは代替案集合のもとで、複数の互いに相競合する目的を「バランスよく」最適化することにより、最終的に彼の選好構造を反映した解を導出するための技法のことである。この手法では、意思決定者の主観的な選好情報をいかに引き出して、その情報に基づきどのような解候補を導出するかが重要なポイントとなる。2008年度ゼミ4年生の研究テーマである。

2.大規模計画法の研究
  特殊構造を有する大規模計画問題に対する最適化手法に関する研究。

3.多人数多目的計画問題に対する意思決定手法
  意思決定者が複数存在する多目的計画問題に対する研究。現在、最も力を注いでいる研究テーマである。

4.金融工学に関する研究
  本来、専門分野ではないが、現代社会学科のカリキュラム構成と学生の希望を考慮して、金融工学に関する研究を始めた。2008年度ゼミ3年生の研究テーマである。

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● 吉田一彦ゼミ

1)ゼミの基調:
  現代日本社会を理解するため、その前提となる日本社会の歴史を学び、歴史的に日本の国家、社会、文化を考察していきます。日本史の研究。物事を歴史的に探求、考察する訓練。資料、史料を批判的に読解する訓練をします。一つ一つの事柄をていねいに調べ、実証的に明らかにし、それをわかりやすくレジュメにまとめて、明快に説明することを目標とします。
  履修学生:四年生六人、三年生六人。

2)内容:
  六国史の一つである『日本三代実録』(漢文体)を輪読しています。
    (最初は読めないけれど、そのうち少しずつ読めるようになります)
  後期は、合間にゼミ旅行で訪れる史跡の研究と卒論の中間報告がはさまります。

3)実施形態:
  三、四年生合同。毎回、一人または二人が担当者となって、自分の分担箇所についてポイントになる語句や先行研究について調べ、レジュメを作成して発表します。

4)卒論(四年):
  日本史の古代史、中世史に関するものが中心になります。

5)見学旅行:
  一泊二日で大津∼延暦寺(今年は未定)石山寺、園城寺、日吉大社、滋賀院門跡、比叡山延暦寺など。

6)宴会:
  多数

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